Inversion of Control
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"制御の逆転(Inversion of Control: IoC)"は、一般的には、あるタスクの実行制御をライブラリやフレームワークなどの外部エンティティに委ねる設計パターンを指します。この概念は主にオブジェクト指向プログラミングで用いられます。
具体的には、通常のプログラミングでは、プログラムのフローは開発者が制御します。すなわち、開発者が直接的にライブラリの関数や手続きを呼び出し、その結果を待つという形でコードが記述されます。これは制御のフローが開発者(あるいはそのコード)からライブラリへ向かっているため、「正向きの制御」と言えます。
しかし、制御の逆転では、このフローが逆になります。開発者は特定のメソッドや関数を定義し、それをライブラリやフレームワークに登録します。そして、何らかのイベントが発生した際に、ライブラリやフレームワークがこれらのメソッドや関数を呼び出します。このとき、制御のフローはライブラリやフレームワークから開発者のコードへ向かっているため、「逆向きの制御」または「制御の逆転」と呼ばれます。
このパターンを用いることで、開発者は具体的なタスクの制御から解放され、より高レベルなビジネスロジックに集中することができます。また、コードの再利用性と可読性が向上し、開発やテストが容易になります。一方で、IoCを適用するには、特定のルールや規約に従う必要があり、これが学習コストや設計の複雑性を増加させる可能性があります。
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ここで言及されている制御の逆転は、"Inversion of Control (IoC)" パターンに類似しています。IoCはソフトウェア設計のパターンの一つで、主にオブジェクト指向プログラミングにおいて使用されます。このパターンでは、個々のプログラムの部品(オブジェクトや関数など)は自分自身の制御フローを管理せず、それが外部の「コントローラ」(フレームワークなど)によって制御されます。これは、制御フローが「逆転」していると考えることができます。
一方、関数型プログラミングでは、副作用(外部状態への影響)を避け、純粋な関数を使用することが推奨されます。つまり、関数は入力を受け取り、出力を生成するだけで、外部の状態を変更したり、それに依存したりしないということです。これにより、関数の呼び出し側は関数の結果を制御する能力が強化されます。つまり、関数は「呼び出される側」でありながら、その結果は「呼び出し側」によって完全に制御されます。この意味で、制御が「逆転」しているとも解釈できます。
関数型と命令形プログラミングの比較でこういう見方があるんだmrsekut.icon